Unity完全初心者の僕が、この本をきっかけにホラー風ブロック崩し「ZOMBIE BREAKER」を9日間で作った体験談です。
本のレビューに加えて、つまずいたポイントと解決法も書いておくので、同じ本で勉強してる方の参考になれば。 この本をAmazonで見る
この本を選んだ理由
ゲーム開発の本は山ほどありますが、この本を選んだのは3つの理由があります。
1つ目は、1冊で3つのゲーム(ブロック崩し、クイズゲーム、モグラ叩き)が作れること。いきなり大きなRPGを作ろうとして挫折する…というのを避けたかったので、小さいゲームを複数作れる構成はありがたかったです。
2つ目は、著者のひろはすさんがYouTubeでもゲーム開発の動画を出していること。本だけだと分かりにくい操作も、動画を併用すれば理解しやすいだろうと思いました。
3つ目は、サンプルデータのダウンロードが付いていること。万が一コードが動かなくても、サンプルと比較して問題を見つけられるのは心強いです。

実際にやってみた
本の手順に従ってブロック崩しを作り、そこからホラー風にアレンジして「ZOMBIE BREAKER」というゲームを完成させました。
以下が9日間の流れです。
- Day 1:本の通りにプロジェクト作成、パドルが動くところまで
- Day 2:ボール、壁、ブロックを実装。スコア・ゲームオーバー・リトライまで完成
- Day 3:Asepriteで自作ドット絵(ゾンビブロック)を描いて差し替え。背景もダーク仕様に
- Day 4:ホラーBGM・効果音を追加
- Day 5:パドル(バリケード)とボール(眼球)も自作ドット絵に
- Day 6:タイトル画面作成、ステージ制(3面)を実装
- Day 7:スペースキーで発射する仕組み、残機3のライフ制を追加
- Day 8:AdMob広告組み込み、ストア素材(アイコン・スクショ・説明文)を準備
- Day 9:ステージを全5面に拡張、操作説明テキスト追加
本の内容は2日目でほぼ終わりましたが、その後のアレンジで7日使いました。「本を終えてから自分の色を付ける」という流れが結果的にうまくいきました。
正直、Day 1の夜に「本の通りなのにエラーが出た」時は焦りましたが、原因が分かった瞬間の達成感は大きかったです。



良かった点
手順が丁寧で迷わない
スクリーンショット付きで「ここをクリック」「この数値を入力」と具体的に書いてあるので、Unity初心者でも迷子になりにくいです。
物理の仕組みが自然と身につく
ブロック崩しはRigidbody(物理演算)やCollider(当たり判定)を多用するので、Unityのゲーム開発で一番重要な物理周りの基礎が自然と身につきます。実際、本を終えた後のアレンジで「ここにはBoxCollider2Dを付けて…」と自分で考えられるようになっていました。
3つのゲームで段階的に学べる
ブロック崩しでUnityの基本操作と物理を学び、クイズゲームでUIの作り方を学び、モグラ叩きでタイマーやランダム処理を学ぶ、という段階的な構成が考えられています。
つまずいたポイントと解決法
Unity 6でInput Systemのエラーが出る
本の通りにPaddleControllerのコードを書いて再生したところ、以下のエラーが出ました。
InvalidOperationException: You are trying to read Input using the UnityEngine.Input class, but you have switched active Input handling to Input System package in Player Settings.
これは本で使われている書き方(Input.GetAxis)が「旧Input System」で、Unity 6.4のデフォルト設定が「新Input System」になっているために起きるエラーです。
解決方法は簡単で、両方使える設定に変更します。
- メニュー → Edit → Project Settings
- 左のリストから「Player」をクリック
- 下にスクロールして「Other Settings」を開く
- 「Active Input Handling」を「Both」に変更
- Unityが再起動される
これで本のコードがそのまま動くようになります。Unity 6.4でこの本を使っている方は、最初にこの設定を変えておくのがおすすめです。
FindObjectsOfTypeの警告
Unity 6.4ではFindObjectsOfTypeが非推奨になっており、黄色い警告が出ます。これはFindObjectsByTypeに書き換えれば消えますが、警告のままでも動作には影響ありません。初心者のうちは気にしなくて大丈夫です。多分
僕は直して無いです。
本を終えた後にやったこと
本のブロック崩しをベースに、以下のアレンジを加えました。全て本で学んだ知識の応用です。
- Asepriteで自作ドット絵を作り、ブロック・パドル・ボールを差し替え
- Unity Asset Storeのホラー音源パックでBGM・効果音を追加
- タイトル画面を作成してシーン遷移を実装
- 全5ステージ制に拡張
- 残機3のライフ制を追加
- HP制ブロック(2回当てないと壊れない硬いゾンビ)を実装
- Google AdMobで広告を組み込み
「本の知識だけでここまでできるの?」と思うかもしれませんが、できます。足りない部分はネットで調べたり、AIに聞いたりすれば解決できました。大事なのは「基礎が分かっている状態で調べる」ことで、その基礎を作ってくれたのがこの本でした。
こんな人におすすめ
- Unityを触ったことがない完全初心者
- プログラミング経験がほとんどない人
- 「勉強」より「完成」を目標にしたい人
- スマホゲームを作ってリリースしてみたい人
逆に、Unityの基本操作が分かっている人や、もっと高度なゲーム(3Dアクション、オンラインゲーム等)を作りたい人には物足りないかもしれません。あくまで「1冊目」の名前通り、最初の一歩に最適な本です。
まとめ
この本のおかげで、9日間でゲームを1本完成させてApp Storeに申請するところまで来ることができました。
「1冊で完璧に覚えられるか」と聞かれたら、正直覚えられません。でもそれでいいんです。1冊目で「一度通った道」を作って、2本目のゲームを作るときに「あれ、これ前にやったな」と思い出しながら調べ直す。その繰り返しで定着していきます。
まず1本完成させたい人に、自信を持っておすすめできる1冊です。

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